健診のご案内
当院では、定期健診・
がんの早期発見・がん検診として、
胃カメラ検査や腹部エコー検査を
おこなっています。
死亡原因
《40歳代から80歳代で死亡率1位は悪性新生物です。》
日本人の1/2~2/3の方が癌を経験します。
死亡率の2位から5位は大腸癌・胃癌・膵臓癌・肝臓癌と消化器領域の癌が占めています。
癌は無症候のうちの早期発見が大切です。
消化管癌(胃癌や大腸癌)は早期発見すれば、外科手術を行わずに根治することが可能です。
30歳代から癌予防を行うことをお勧めします。
《55歳から84歳で死亡率2位は心疾患、3位は脳血管疾患です。》
動脈硬化の主要因は高血圧症・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症・肥満です。
上記を長年放置することで血管が詰まってきます。
発症は男性が50歳、女性が60歳から増加します。
従って、予防は男性は30歳代、女性は40歳代から始めておくことが安心です。
がん 部位別 罹患率(全国推計値)
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《2015年 男性・全年齢》
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《2015年 女性・全年齢》
がん 部位別 死亡率
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《2018年 男性・全年齢》
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《2018年 女性・全年齢》
検査のご案内
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上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)
のど・食道・胃・十二指腸の検査をします。 ピロリ菌感染の診断もできますし、癌などを疑う場合には組織を採取します。
当院では、口からカメラを挿入する経口内視鏡検査を行なっております。
検査当日に車の運転などが必要で麻酔が使用できない患者さんにも、専門医が細径スコープで苦しくない内視鏡検査を行っております。
また、麻酔で眠っての検査(送迎あり)も行っておりますので、自由に選択いただけます。 -
腹部エコー検査(腹部超音波検査)
超音波を用いて、肝臓・膵臓・腎臓などの、病変の有無をみる画像検査です。
胆のうや膀胱、腹部大動脈なども観察します。
食事などの注意事項がありますので事前にお問い合わせください。
上部消化管内視鏡検査
(胃カメラ検査)
がんと診断を受け、治療のためにふりしぼる勇気があるなら、 検査する勇気もあるはず
こんな症状に胃カメラ検査をお勧めします
- 上腹部が痛む
- 胃に不快感がある
- 胸やけがする
- 喉、または胸につかえ感がある
- 吐き気、嘔吐を催す
- 黒い便が出る
- 貧血を指摘されている
- 急に体重が減った
- 顔色が悪いと言われる
- 胃のバリウム検査で異常を指摘された
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
- 肝硬変と言われている
- 食道がんや胃がんを治療したことがある など
胃カメラ検査で発見される
消化器疾患
胃カメラは、下記のような病気の検査・診断に有効です。
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- 胃潰瘍
- 急性・慢性胃炎
- 胃がん
- 十二指腸潰瘍
- 十二指腸がん など
経口内視鏡と経鼻内視鏡
胃カメラ検査は、カメラを挿入する場所(口か鼻)によって呼称が変わり、それぞれ経口内視鏡・経鼻内視鏡と呼ばれます。
当院では口から入れる経口内視鏡検査を行っております。経口内視鏡検査は苦しいと思われがちですが、細いスコープ使用したり、医師の技術によって苦しくない検査を行うことが可能です。
当院ではオリンパス社の経口用の内視鏡で一番細いスコープを採用しています。
胃カメラを受ける際の注意点
検査前日
・前日の夕食は、なるべく早めに済ませるようにしてください。
・アルコールは控えて下さい。
・遅くとも午後9時を過ぎたら飲食、服薬をしないようにしてください。
検査当日
・検査が終わるまで、飲食は禁止です(うがいは構いません)。
・タバコは吸わないでください(胃液分泌が多くなり、検査が行いにくくなります)。
・リラックスして検査が受けられるよう、ゆったりとした服装でご来院ください。
検査後の注意点
・咽頭麻酔が切れるまで、検査終了後1〜2時間は飲食を控えてください。
・組織検査を行った方は、お食事は2時間以上経過してからにしてください。
また、検査後2〜3日は、アルコールや香辛料などの刺激物は控え、消化の良いものを召し上がるようにしてください。
・胃カメラ施行時に胃に空気を入れて膨らませるため、検査後はお腹が張りますが、次第に楽になりますので、心配いりません。
定期的に受けたい胃カメラ検査
胃カメラ(上部消化管内視鏡)は、小さなカメラによって食道・胃のポリープやがん、炎症などを調べるのに用いられる検査機器です。
胃カメラ検査を定期的に受けておくことで、万が一胃がんになっていても早期発見の確率が飛躍的に高まり、手術を受けずに胃を温存したまま内視鏡で切除できる可能性が出てきます。
特に逆流性食道炎やピロリ菌感染症の既往のある方には定期的な内視鏡検査をお勧めしております。
腹部エコー検査(腹部超音波検査)
腹部エコー検査は、腹部(みぞおちから、わき腹のあたり)に超音波をあて、5つの臓器(肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓)を中心に、異常がないかを調べます。
胆石、ポリープ、のう胞、腫瘍などの限局性病変、脂肪肝、慢性肝炎などのびまん性疾患、各臓器の形態などを観察する検査です。
こんな症状に腹部エコー検査をお勧します
お腹や背中が痛い時、血液検査で異常が見つかった時に行います。
しかし、肝臓は沈黙の臓器といわれており、何も症状がないまま病気が進んでしまうことが多いです。
また、胆石があっても痛み等の自覚症状を伴わないこともあります。ですから、年に1回はご自分の内臓の状態をチェックするため腹部エコー検査を受けることをお勧めします。
腹部エコー検査で発見される
消化器疾患
腹部エコー検査は、下記のような病気の検査・診断に有効です。
- 肝臓がん
- 肝硬変
- 脂肪肝
- 肝のう胞
- 胆のうがん
- 胆のうポリープ
- 胆石症
- 膵臓がん
- 膵のう胞
- 腎臓がん
- 腹水
- 胸水
- その他 腹部大動脈瘤など
腹部エコーのメリット・デメリット
エコー(超音波)検査はX線検査とは違い被ばくすることがありません。
胎児にも使えるほど安全で、苦痛もなく手間もかからないため、
簡易健康診断などで腹部を調べる際の基本的な検査として用いられている点で、広範に使い勝手のよい検査といえます。 検査を行う医師・技師の技量によるところが大きいことがデメリットとして挙げられます。
また、ガスや便が溜まっていると見えづらく、膀胱に尿が溜まっていると見えやすい、など条件により見え方が異なります。
腹部エコー検査を
受ける際の注意点
・朝ご飯を食べないで来て下さい。
お水やお茶は少量でしたら飲んでいただいてかまいませんが、牛乳や砂糖の入った飲料水は控えて下さい。
・検査前はできるだけトイレに行かないようにしてください。
我慢できない際はご相談ください。
・お薬は、医師による中止の指示がない限り、通常通り服用してください。
生活習慣病について
生活習慣病は、遺伝的な要因もありますが、食生活・運動・休養・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣がその発症、進行に深く関わっている病気が生活習慣病と言われています。
具体的に心筋梗塞・狭心症・脳卒中は高血圧症・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症・肥満症などの基礎疾患を改善することで病気の発症・進行を予防することができます。
心筋梗塞や脳卒中になる前に基礎疾患を治療しておくことが予防となり、生活の質を落とさずに年齢を重ねる秘訣になります。
当院の治療方針
医学的な根拠に基づいた生活習慣の指導をいたします。
生活習慣病の改善は、まず、日常生活の改善から始まることがほとんどです。
今までできなかった健康的な生活を継続していくことは、簡単なことではありませんが、日々の経過を患者さんと一緒に二人三脚で歩んでいくことを心がけています。
メタボリックシンドローム
日本人の3大死因は、がん・脳卒中・心臓病です。
その内、心臓病と脳卒中を合わせた循環器病を引き起こす原因は「動脈硬化」です。
「動脈硬化」を引き起こす危険因子としては、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症が知られていますが、最近の研究で肥満(特に内臓まわりに脂肪が蓄積した内臓肥満)が様々な生活習慣病を引き起こし、
「動脈硬化」の要因であることがわかってきました。
内臓に脂肪が蓄積し、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病を引き起こしやすい状態のことを、「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」と言います。
これらの病気はお互いが密接に関係して発生しています。数多く合併するほど「動脈硬化」を進行させ、心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などの脳血管疾患を起こしやすくなります。
動脈硬化を引き起こさないためにも日々の生活習慣を見直すことが大切です。
また、ご自身が「メタボリックシンドローム」なのか、その予備軍なのかを早期に把握することが重要です。